業界最大手の企業が倒産した 意外な理由とは

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本日は生き残る企業と、倒産する企業の違いについての実話です。

2012年、業界最大手だったとある会社が倒産しました。最盛期には、その会社の商品の販売シェアは、なんと70%を超えていたそうです。シェア70%がどれくらい凄いかというと、2020年のトヨタの販売シェアが51.1%なので、今のトヨタ以上に、業界で圧倒的なポジションを築いていたということになります。

そんな業界最大手の企業が、2012年に倒産してしまいました。

一方で、、、

実は、その会 社と同じ業界で、当時2番手だった会社は、今や誰もが知る超一流企業へと成長したのです(きっと、あなたも知っている超有名な企業です)。当時は、業界2番手といっても、シェアは11%とかなり小さかったにも関わらず、今では世界有数のトップ企業に成長しています。

業界最大手の企業が倒産し、一方で、当時2番手だった小さな会社が、超一流の企業へと成長しました。この2つの会社の明暗を分けたのは、一体何だったのでしょうか?

それは、ちょっとした「考え方の違い」にありました。

フィルムカメラを販売していた2つの会社

その2つの会社は、当時、どちらもフィルムカメラを販売していました。1970年代からフィルムカメラの市場は拡大し続け、2つの会社はどちらも成長し続けていました。

ところが、1980年代後半。「デジタルカメラ」の登場により、フィルムカメラの市場は、急速に冷え込んでいきます。

業界最大手だった会社は、デジタルカメラの登場に困惑しました。

「このままだと、フィルムカメラが売れない…どうしよう…」
「フィルムカメラはどうすればもっと売れ るようになるのか…」

そして、デジタルカメラに対抗すべく、新しい技術の開発に力を注ぎました。フィルムカメラを売るため、撮った写真をその場ですぐに印刷出来る技術を開発、販売したりもしたが、結局どれも上手くはいきませんでした。何をやっても、フィルムカメラがまた当時のように売れていくことはなく、その会社は倒産にまで追い込まれてしまいました。

一方、業界2番手だった会社は、この会社とは全く違うアプローチを取りました。「デジタルカメラ」が台頭してくると、「フィルムカメラ」だけを売り続けることが難しいと判断し、培った技術を使って、別の商品・サービスを提供し始めたのです。

幸いにも、化粧品や食品、医薬品など、フィルムカメラの技術は多岐に渡って使うことが出来ました。自分たちの技術を、人々が求めているものに合わせていくことで、時代が変わっても、成長し続け、今や誰もが知る企業へと成長しました。

これこそ、2つの会社の生死を分けたたった1つの考え方です。それは、、、

ビジネスを「商品」を中心に考えてはいけない

業界最大手だったその会社は、自分たちを「フィルムカメラ屋だ」と考えていました。まさに、自分 たちを「商品」で定義していますよね。自分たちのビジネスを「商品」中心に考えている典型例です。自分たちのことを「フィルムカメラ屋だ」と考えていたら、フィルムカメラを売ることしか出来ません。例え、それが人々に求められていなくても、商品が中心になっていると、そこから抜け出すことは出来ないのです。

一方で、ビジネスを「顧客」を中心に考える人たちもいます。彼らは「顧客」の望みを叶える手段として「商品」があると考えます。先ほどの業界2番手だった会社は、「顧客」を中心に考えていた。だから、フィルムカメラという商品に固執せず、顧客が求めているものを提供することが出来ました。

もうお気づきかも知れませんが、業界最大手だったフィルムカメラの会社は「コダック」。そして、当時業界2番手で、今や誰もが知る一流企業に成長したのが、あの「FUJI FILM」です。

これは、一見小さな違いのように見えますが、現実には、企業の生死を分けるほど、とっても大きな違いがあります。この考え方1つで、事業を潰すといっても過言ではありません。

あなたの事業は、商品が中心か、顧客が中心か
ぜひ、一度考えてみてください。自分たちのビジネスの中心は何か?ということを。

多くの方が、この「商品中心」の考え方を持っています。「商品」は目の前にあるもので分かりやすいので、どうしても、商品がビジネスの中心だと感じてしまいます。

時計を売っているから、時計屋さん
バラを売っているから、バラ屋さん
整体をやっているから、整体屋さん

という風に。これは、「商品」が中心になっていますよね。

いま、自分が扱ってる商品・サービスは、あなたのビジネスの中心ではありません。あなたのビジネスの中心は、商品ではなく、「お客さん」です。

商品・サービスを使って、顧客のなりたい姿、目的に一歩でも近づけること。

これこそ、ビジネスの本質では無いでしょうか。そう考えると、顧客のなりたい姿、顧客が求めるものが変われば、当然、商品・サービスだって変えることが出来るようになります。

特に今は、時代が目まぐるしいスピードで変化しています。こういう激動の時は、人々のニーズ、人々が求めて いるものも、どんどん変わっていきます。

その時に、商品を中心に考えていると、その変化についていけずに、手遅れになってしまうかも知れません。定期的に、顧客のなりたい姿、顧客が求めているものを今一度考え直して、それを達成するために、自分の商品やサービスを提案していきましょう。

2021/1月 記事より抜粋

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