パナソニックのオーブントースターがヒットするまでの話。

2022年9月30日 2022年9月21日

MIYOSHIYA

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本日はヒット商品のヒットさせるまでの裏側をお伝えさせて頂きます。

「いい商品作ったのに売れない・・・」
　
　
パナソニックの社員たちは
頭を抱えていました。
　　
　
機能面にこだわって、
やっとの思いで
性能が素晴らしいトースターを
開発したのに、
　
思うように売上が伸びません…。

なんとかこの状況から抜け出すため
社員たちは、
　
「お客さんが何を求めているのか」を
　
詳しく調査してみることに。
　
　
その結果、あることがわかります。
　　
　
「これだ…！
　こうすれば、もっと
　売れるようになるかもしれない。」
　
　
……その予感は的中しました。
　　
　
低迷していたトースターの売上は
見事2倍に！
　
　
しかも、
高級トースター市場では
後発にもかかわらず、
見事大ヒットを果たしたのです

一体、何をしたのでしょうか？
　
　
興味深いのは、
トースターの機能自体は
ほとんど変わっていないということ。
　
　
普通、これだけ売れなかったら、
商品の性能を大幅改善しようと
考える人も少なくないと思います。
　
　
特にパナソニックは、
長年蓄積してきた
素晴らしい技術があるので、
　
そちらで再度勝負しようと考えても
おかしくないですよね？
　
　
でも、パナソニックは
そうはしませんでした。

その代わり、
1つ大きく変えたことがあります。
　
それは、、、
　
　
メッセージを変えた
　
　
それまでは、
　
「パンが焼けて、オーブン調理もできて
　フライの温めもできる、
　何でもできるコンパクトなオーブン」
　
と、様々なことができて
万能であることを伝える
メッセージでした。
　
　
しかし調査の結果、
多くのお客さんは
　
「厚切りや冷凍のパンだと
　上手に焼けない…」
　
という悩みを持っていることが
わかりました。

つまり、お客さんが
トースターに求めているのは、
万能性ではなく
　
「いかにパンが美味しく焼けるか」
　
ということだったのです。
　
　
そこで、パナソニックは
メッセージをこんな風に変えました。
　　
　　
「厚切りも冷凍もおまかせ。
　サクッと、ふんわり黄金比トースト」
　
　
どうでしょうか？
　
　
これまでのメッセージは、
　
「何でもできるしコンパクトです」
　
と、商品の良さをたくさん
入れ込んでいますが、
　
商品の魅力が
イマイチ伝わりません…
　
　
それに比べて、
新しいメッセージはどうでしょうか？
　
前のメッセージよりも、
　
「パンがおまかせで
　美味しく焼けそうだな〜！」と
　
感じることができますよね
　
その結果、、、
　
商品の魅力が
お客さんに伝わるようになり、
　
メッセージを変えてから
見事売上２倍を達成！
大ヒットを記録したのでした。