ローソクはもう売れない?崖っぷち産業の今、、
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本日は崖っぷち産業と思われがちの『ローソク』についての成功事例です。ぜひご覧ください。
最近ローソクを使ったのはいつですか?
うちの実家には仏壇があるので、
祖母が毎日ローソクに火を灯していましたが、、
今は使うことはほとんどありません。
きっと多くの人も同じはずです。
なぜって、必要な時がないですよね。
現代は停電も少ないですし、ちょっとした時は
スマホのライトで事足ります。
言ってみれば、ローソクというのは時代遅れのもの。
もちろんこれは、世界の多くの国で同じ状況でしょう。
さて、ではここで問題です。
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Q.欧州でのローソクの消費量は、
1980年からの30年間でどれくらい減ったでしょう?
1. ほとんど変わらない
2.「半分」に減った
3.「1割以下」まで減った
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正解は、、この中にはありません。
ちなみに、もっとも近いのは1番。
(1番を選ばれた方に拍手!!)
そしてロウソクの消費量は、
「3倍」に増えた が正解でした。
■ロウソクは部屋を照らすものではなくなった
冒頭でも述べたように、
ロウソクといえば部屋を照らすもの。
電気もなかった昔は、必需品でしたが、
いまでは全く必要ありません。
仏壇で使うなど、
宗教上の利用も考えられますが、、
使う人が3倍に増えるのは考えにくい。
ではなぜか。
その理由を教えてくれるのは、
ミラノ工科大学で開催されたTEDxに登壇した、
ロベルト・ベルガンティ教授です。
いま人がろうそくを買うとき、
そこには異なる動機がある。異なる意味がある。
実際、いま人はろうそくに明るさを求めていない。
むしろ部屋を「暗く」するために使っている。
部屋での居心地を求めているのだ。
人はろうそくに「新しい意味」を与えた。
つまり、かつては部屋を照らすという
役割をもっていたローソクが、
今では、部屋をほのかに照らし、
ちょうどよい「暗さ」を提供するという
役割を担っている。
電気の光よりももっと暖かくて
居心地のよさをもたらす道具になっている、
ということですね。
■「新しい意味」によって商品は生まれ変わる
ベルガンティ教授はこう続けます。
「ろうそくが成功したのは、
ソリューション(=明るさ)が
良かったらからではない。
あくまで意味によって成功を収めたのだ」
このように商品の使い道や目的、
その存在意義を「再定義」することを、
彼は「意味のイノベーション」と言っています。
そして、この話が、
あなたにとって重要な理由。
それは、
商品の性能や機能が他より劣っていても、
商品自体に大きな変化がなかったとしても、
その商品はもっと売ることができるから。
「新しい意味」によって、
状況はガラリと変わります。
有名な例に、ポカリスエットがあります。
元々はスポーツの時に飲む
「スポーツドリンク」として売られていました。
しかしターゲットが限られていましたし、
競合も増えていきました。
それで、アピールしたのが、
「風呂上がりの水分補給」というもの。
商品自体は同じままですが、
新しい意味によって、
ターゲットは広がり売上も増えました。
さらに今では高校生向けにCMを打っており、
ポカリは「青春の味」にもなっているといいます。
まさにこれは、
「新しい意味」によって商品は
何度も生まれ変わる、ということを
教えてくれていますね。
今回の話はいかがでしたか?
商品、サービスには、
どんな「新しい意味」があるでしょうか。
ぜひ考えてみてください。
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