大ヒット商品から学ぶ、価格競争からの抜け出し方とは？

2022年12月7日 2022年11月30日

MIYOSHIYA

「価格競争ばっかりなんだよね…」

売り手にとっては
差別化するのが難しくて
どうしても、価格競争が
激しくなってしまいますよね。。。
　
実は同じように、
価格競争に苦しんでいる中、
　
”ある工夫”をして
大ヒットした缶詰がありました。
　
今日は、その缶詰が
どうやって差別化し
価格競争から抜け出したのか？
　
その秘密を
シェアしたいと思います
　
「どうしたらいいんだ…」
　
ある会社で、　
缶詰の営業マンをしている多田さん（仮名）。
　
入社してから数年、
この会社は、価格競争に
巻き込まれていました。

　
　
このままでは、
ずっと価格競争の沼から抜け出せない。

　
そう思った多田さんは、
思い切って路線を変え、
素材にこだわった
高級な缶詰を作ることに。
　

そして、やっとの思いで、
ついに完成、、、
　
したのは良かったのですが…
　
素材にこだわったため、
売りたい価格は、
なんと普通の缶詰の5倍！
　
　
このままでは、　
とてもじゃないけど
売れるとは思えません…
　
　
「でも、これ以上
　安売り競争に
　巻き込まれるのはイヤだ…
　
　なんとか、この高級缶詰を
　この価格でヒットさせるしかない。」

そう思って、彼は、
必死にどうしたらいいか考えます。
　　
　
そして、ついに
この商品を大ヒットさせる
「あること」を思いつきました。
　
　
それは、、、
　
　
売り場を
「ある場所」に変えるだけ・・・
　
　
しかし、それだけで　
価格が5倍もするのに、
みるみるうちに売れていきました。

そして、なんと
今では年間700万缶を超える
大ヒット商品になったのです。
　
　
一体、どんな場所で売ったのでしょうか？
　
　　
それは、、、
　
　
「お酒売り場」
　
　
そう。
缶詰なのに、
缶詰売り場ではなく、、、
　
「おつまみ用」として、
お酒売り場に置いたのです。

そうすることで、
この缶詰は他の缶詰とは違い
　
「お酒のおつまみ」として
人々に受け入れられました。
　
結果、他の缶詰と差別化ができ
価格で比べられることがなくなりました
　
しかも、普通の缶詰よりも高いのに、
年間700万缶を超える大ヒット商品に
なっています。
　　
　　
売り場変えるだけでも差別化できる
　
この話のポイント。
　
それは、

売り場や置く場所を
変えるだけでも
差別化できるということです。
　　
今回の缶詰も
缶詰売り場に置いていれば、
　
「缶詰」として扱われ
5倍の価格では
売れなかったでしょう。
　
でも、売り場を
お酒コーナーに変えたことで、
『お酒のおつまみ』となり、
　
缶詰と比較されることは
なくなりました。

例えば、ちょっと
ブランド品のバッグなんかを
想像してみてほしいのですが、
　
鍵のかかった厳重な
ショーケースの中に、
1つだけ置かれていたら、
　
とても価値があるように
思えませんか？
　
でも、もしそれが、
　
ほかの安いバックと同じように
安売りの特設コーナーに
雑に置かれていたらどうでしょうか？
　
全然、見え方が変わりますよね。

こんなふうに、
　
売り場の場所を変えたり、
置き方を変えたりするだけで、
　
仮に商品が同じでも、
見え方ってすごく変わるんです
　
　
なので、もしあなたも
価格競争に悩んでいたら、
　
見せ方を変えて、
他の似たような商品・サービスと
差別化できないか？
　
少し考えてみてください
　
　
たとえ似たような商品でも、
お客さんからの見え方が変われば、
　　
他の商品と価格を比較されることは
少なくなります。